エコキュートはランニングコストが抑えられるため、非常に経済的な給湯器として人気を集めています。
しかしエコキュートを導入するうえでは、騒音について気になると言う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エコキュートから出る音の大きさについて解説します。
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エコキュートの音の大きさはどのくらい?
エコキュートの出す音の大きさは、40dB程度だと言われています。
どれくらいの大きさなのかなかなかイメージが付きづらいかもしれませんが、主な生活音は以下のような大きさだと言われています。
例 | 音量 |
パチンコ店内 | 90dB |
ゲームセンター店内
航空機内 |
80dB |
新幹線車内 | 70dB |
銀行の窓口
博物館の館内 |
60dB |
高層住宅地域
書店の店内 |
50dB |
図書館の館内 | 40dB |
ホテルの室内 | 30dB |
出典:環境省「生活騒音パンプレット」
上記を見ると、エコキュートが出す騒音自体は図書館の館内と同じ程度、銀行窓口や書店の中よりも静かであることが分かります。
ちなみに、エアコンの稼働音のレベルは60dB程度だと言われており、エコキュートと比較しても大きいと考えられます。
つまり、エコキュートが出す音自体は、通常の生活を送っている中でそれほどうるさいものではないということなのです。
エコキュートの音はなぜ発生するのか?
ここでは、エコキュートの音が発生してしまう理由について解説します。
問題はヒートポンプユニット
エコキュートから出されている音で問題となるのは、ヒートポンプユニットから聞こえる音だと考えられます。
ヒートポンプユニットからは12.5Hzの低周波音が出されていると言われており、20Hzよりも低いことから「超低周波音」などとも言われています。
この帯域の音は通常人の耳で感知することができませんが、様々な悪影響を及ぼす可能性もあると言われています。
低周波音がもたらす被害は?
低周波音がもたらす被害としては、以下が実際に報告されています。
・頭痛
・肩こり
・不眠
・睡眠不足
・食欲低下
・動機等の脈拍異常
・めまいやふらつき
・息切れ
上記のような症状にはならなくても不快感を覚える人はいることが、消費者庁に報告されています。
気にならないと言う方も多いのですが、特に敏感な方にとっては健康に被害が及ぶほどの影響が出てしまうこともあるのです。
エコキュートの持ち主とその家族が訴えるケースが多いのですが、中には近隣住民から苦情のような形で寄せられているものもあります。
エコキュートの音には念のため気を配りましょう
エコキュートから出る音は通常40dB程度であり、日常の生活音の中でも比較的静かな家電製品だと言えます。
問題とされるケースが多いのはヒートポンプユニットの低周波音であり、トラブルにつながることはそれほど多くありませんが、念のため日頃から確認しておく必要があるでしょう。