エコキュートは環境に優しくランニングコストも抑えられる電気温水器として非常に魅力的ですが、近年ではその新たな形として「ネオキュート」が登場しています。
ネオキュートの特性を活かすことができれば、より家庭の状況にマッチした経済的な電気温水器の利用が実現するでしょう。
この記事では、エコキュートの概要や注意点、ネオキュートとエコキュートの違いなどについて解説します。
Contents
エコキュートとは何か?
ここでは、エコキュートの特徴や導入における注意点について解説します。
エコキュートの特徴
エコキュートとは「ヒートポンプ」と呼ばれる装置を搭載することで、効率的にお湯を沸かすことが可能となったエコな電気温水器です。
ヒートポンプが空気中の熱を集めて圧縮し、高温にすることでお湯を沸かします。
そのため電気代を大幅に削減でき、環境にも優しいといえるでしょう。
また、沸かしておいたお湯をタンクに貯めておく仕組みであるため、非常事態でもお湯を使うことが可能です。
さらに、火を使わないため家事や不完全燃焼による一酸化炭素中毒の心配もありません。
エコキュートの注意点
環境にもお財布にも優しいエコキュートですが、いくつかの注意点もあります。
まず挙げられるのが、広い設置スペースが必要である点です。
エコキュートにはヒートポンプユニットと貯湯タンクが搭載されているため、従来の給湯器よりも広い設置スペースが必要になります。
また、低周波音を出すため音が気になる方もおり、夜間のご近所トラブルなどにも気を付けなくてはいけません。
ネオキュートとは何か?
ここでは、新しいエコキュートの種類として登場した「ネオキュート」に関してエコキュートとの違いやおすすめできるパターンを紹介します。
エコキュートとの違い
エコキュートとネオキュートの大きな違いは、冷媒にあります。
エコキュートでは二酸化炭素を冷媒として使用していますが、ネオキュートが冷媒に採用しているのはエアコンの冷媒として使用されているR32です。
その結果としてネオキュートはヒートポンプユニットがコンパクトにまとめられ、配管を長くすることで貯湯タンクとヒートポンプユニットを離すことが可能になりました。
つまり、ネオキュートはよりコンパクトで設置スペースを取らなくなっているのです。
どんな時ネオキュートを選ぶべき?
ネオキュートがおすすめできるのは家族の人数が少なくあまりお湯を使うことが無い家庭です。
夫婦2人の家庭や子供と3人家族程度で他の家庭よりもお湯を使う機会が少ないのであれば、コンパクトで設置しやすいネオキュートが設置しやすいでしょう。
ただし、人数が少なくてもシャワーなどを頻繁に使用するケースや、今後家族が増える可能性が高い場合はエコキュートの方が良いかもしれません。
エコキュートとネオキュートは冷媒に違いあり!
エコキュートとネオキュートはともにヒートポンプによって効率的にお湯を沸かす電気温水器であり、環境に優しく電気代も抑えられる魅力的な製品です。
ネオキュートは設置スペースを取らないため少人数の家庭にはおすすめできますが、実際にどちらを導入すべきかという点は今後の計画に照らし合わせながら決めましょう。