エコキュートの「お湯切れ」の原因をエコキュートの仕組みから解説

エコキュートはランニングコストがかからない、とても経済的な給湯器です。
しかし、エコキュートの経済効果を最大限生かすためには、「お湯切れ」に気をつけなくてはなりません。
この記事では、エコキュートにおけるお湯切れの定義やお湯切れの原因について解説します。

エコキュートにおけるお湯切れとは?

エコキュートにおけるお湯切れとは、エコキュートに搭載されている貯湯タンク内のお湯がなくなり、蛇口をひねっても低温水しか出てこなくなる現象のことを指します。
お湯切れになると沸かし直しが必要となり、余計なコストがかかってしまいます。

なぜお湯切れになるのか?

それでは、なぜエコキュートではお湯切れが起きてしまうのでしょうか。
ここではエコキュートの仕組みを解説し、そのうえでお湯切れを起こしてしまう原因を紹介します。

エコキュートの仕組み

エコキュートは、以下のようにお湯を作り出します。

1.水道から流れ込んだ低温水が貯湯タンク下部に入り込む
2.タンク下部の低温水がヒートポンプに送り込まれる
3.ヒートポンプユニットにて水をお湯に温める
4.温められたお湯が貯湯タンクの上部に入り込む
5.お湯が温度調節弁に送られる
6.お湯と低温水が混ぜ合わされ、設定温度に調節される

上記の通り、簡単に整理をするとエコキュートはお湯を沸かしてタンクに貯めておき、それを少しずつ給湯していく給湯器です。
また、上記の流れを電気料金が安い夜間に行い、貯めておくのもエコキュートの特徴です。

お湯切れを起こす原因

エコキュートがお湯切れを起こす原因には、以下のようなものが挙げられます。

・タンクのサイズが小さすぎる
毎日のお湯の使用量に対してタンクが小さすぎる場合、お湯切れを頻発させてしまう原因になります。
エコキュートのタンクにはサイズの種類があり、家族構成やお湯の使用量に合わせて適切なものを選択することが大切です。
その中で、もし自宅の事情に合わない小さいサイズのタイプを選んでしまった場合、夜間に貯めておいたお湯をすぐに使い切ってしまうのです。

・突発的にお湯の使用量が増えてしまった
適切なタンク容量を選択していても、急にお湯の使用量が増えればお湯切れにつながってしまいます。
例えば急な来客があった場合、いつも通りにお湯を使っていてもどうしても使用量は増えてしまうものです。
エコキュートには学習機能が付いているため、普段の使用量から最適なコストで貯湯するように機能してくれます。
そのため、エコキュートとしては適量だったとしても、急な来客には対応しきれないのです。

エコキュートのお湯切れに注意しましょう

エコキュートは貯湯タンクに沸かしたお湯を溜めておくため、お湯を使い切ってしまうと低温水しか出てこない「お湯切れ」になってしまいます。
お湯切れは貯湯タンクのサイズ選択ミスや急な来客によりお湯切れは発生するため、トラブルにはなりにくいものの念のため日頃から確認しておく必要があるでしょう。

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